
ブルドッグシフトと一塁手と投手の牽制球
9回裏、同点、無死走者一・二塁。投手の投球前に捕手が本塁ベース前に立つ。何やら投手と内野手に向けてサインを出す。
球場でこんな場面になった時、守備側が「ブルドッグシフトを敷く」かもしれない。
そこで、私は、投手と一塁手に注視する。
投手の投球モーションと同時に三塁手が打者に向かってダッシュ。遊撃手は空いた三塁ベースカバーに走る。二塁手は一塁ベースカバーに走る。
さて、一塁手は打者に向かってダッシュあるいは 打者に向かってダッシュと見せかけて一塁ベースに戻り、投手の牽制球に対処するのか。
すなわち捕手のサインは「ブルドッグシフトを敷くぞ」。あるいは「ブルドッグシフトと見せかけて牽制球を一塁に送球せよ」のどちらかなと注視する。
この時に、アホな投手or日本野球に慣れていない外人投手は「ブルドッグシフトを敷くぞ」と「見せかけブルドッグ」のどちらのサインか混乱する。あげくのはてに「ブルドッグシフトを敷くぞ」 のサインで一塁手が打者に向かってダッシュした。一塁ベースはがら空き。投手は牽制送球できないから真似をしてボークをとられることがある。
終盤に無死走者一・二塁になり、捕手が本塁ベース前で何やらサインを出したら「ブルドッグシフト」かな、「みせかけブルドッグシフト」かな、投手と一塁手はどう動くかな。球場で野球を見ているときの楽しみの一つだ。