
最高制裁金を科された金額と監督は誰だ。
リーグorコミッショナーが「暴行」「暴言」などで退場した選手・監督に科した制裁金で一番高い金額は誰にいくらか調べてみた。私が調べたかぎりでは100万円で星野監督と金田監督に対してだった。
星野監督は1996年9月20日、読売対中日戦で延長10回サヨナラ負けを喫した。試合後星野監督は審判団を待ち受け、当日球審上本孝一審判員に「アホウ。だれに頼まれた。汚いぞ。公平にやれ」と罵倒した。
止めに入った田中俊幸審判員に対し足を2度蹴り、田中俊幸審判員が「なんだこの野郎」と大声をあげるなど、約3分間の小競り合いとなった。
セリーグの川島会長は「試合後、審判を待ち受けての言動はきわめて意図的。また暴言の内容は連盟のみならずプロ野球全体に対する侮辱です」と、今までになかった100万円を科した。
2000年5月6日、対横浜戦では立浪選手、大西選手、星野監督の一挙3人退場劇があった。この試合では球審橘髙淳審判員は右肋骨骨折及び左肩、背部打撲で2週間の加療が必要と診断された。この時の制裁金は50万円。退場制裁金で一人合計150万円は最高額である。
残る金田監督は1990年6月23日、西武対ロッテ戦。ロッテが6対5と1点リードで迎えた7回裏、西武の攻撃で二死走者二・三塁の場面に西武田辺選手が三塁走者デストラーデの本盗構えを見せるフェイントをした。
セットポジションに入りかけていたロッテ園川投手は慌てて完全静止なしの投球でボーク。この判定をした球審高木敏昭審判員に金田監督はボークでないと、どんな時でも投手として大事な「手」出しをしないから足蹴り二発、三発……。これで100万円の制裁金を科された。これはパリーグの最高制裁金額である。