テレビじゃ見られない予期せぬプレイ――隠し球
最近、隠し球がなくなった。なぜだろうか?。
隠し球を成功するには三つの要素が必要であるが……。
一つ目は、ボークになるかもしれない。投手はボールを持っていない。その投手は投手板に立てない。投手板を跨げない。サインを見る格好をできない。投球のまねもできない。投手はプレイを遅延させてならない。これらをするとボークになる。投手はマウンド上でうろうろ演技をしなければならない。この演技は難しい。
二つ目は、野手がボールを持って走者の側に立たねばならない。隠し球が一番多い走者二塁の場面。例えば、二塁打打った走者はレガースを外すために「タイム」を掛ける。そして、その二塁走者がベースに戻り、球審が「プレイ」を宣告するまで二塁手or遊撃手はボールを持っていなければならない。相当の時間を要する。
三つ目は、塁審の協力が必要である。自分がボールを持っていることを審判に見せておかないといけない。走者の側に立って、塁審にグラブ内のボールを見せる。タッチした瞬間に、塁審が即座に判定できるお膳立てしなければならない。これもなかなか演技のいることだ。
以上、この3つの要素を瞬間に成就にするのは難しい。
だから最近、隠し球が少なくなっているのかな。
隠し球はテレビじゃ見られない予期せぬプレイ。球場でしか見られない突発プレイ。ぜひ球場で見たいものだ。