野球の試合開始前の儀式って知っていますか?
野球には、新試合開始前に儀式がある。
順に語っていこう。試合開始5分前4人の審判員は球場に入り、本塁ベース前まで進む。同時に、ホームチームの監督とビジターチームの監督がホームベースに集まる。ホームチームの監督が球審に打順表を手渡す。球審はその打順表をビジティングチームの監督に渡す。次にビジティングチームの監督は球審に打順表を手渡す。球審はその打順表をホームチームの監督に渡す。これが第1の儀式。
ホームチームの左翼手、中堅手、右翼手、三塁手、遊撃手、二塁手、一塁手、捕手が守備位置に付き、投手がマウンドに登る。
次に、4人の審判員のうち、一塁・二塁・三塁塁審が球審の胸――プロテクターに向かって叩く。これは思いっきりやれ「good luck」と勇気付ける儀式である。
各塁審は各ポジションに散っていく。三塁塁審は遊撃手の後ろ近辺。二塁塁審は二塁ベースの後方。両人は後手で直立。一塁塁審は内野手の守備準備で一塁送球を判定する姿勢をとる。
投手がマウンドに立ち7球の準備投球を終えると。捕手は盗塁を想定して二塁に送球。三塁手、遊撃手、二塁手、一塁手とボールを回し、投手がボールを受け取る。一塁・三塁審判員は各野手の後ろ5mの位置に立つ。
打者が打席に入る。球審はプレーを宣告。試合開始。ここまでが
試合前儀式。2011年まではプラス1の儀式があった。セリーグでは予告先発はなかった。1回表に第一打者をアウトにするか一塁に達するまで投手は必ず投球する義務があった。第一打者に対し投手は替えることができない。
そこで偵察メンバーというのがあった。偵察メンバーという仮の一番打者を打順にして例えば相手投手が右投げなら左打者、左投げなら右打者を代打者に変えるというケースがあった。今は予告先発なのでこういう儀式がなくなったが……。
昔は、これも一つの儀式として楽しかった。