ボールカウントをストライク・ボールから逆にしたのは……
一つの言葉が目的に向かうシンボルとなることがある。
例えば、2021年ヤクルトが優勝したとき高津監督が言った言葉。「絶対大丈夫」。
この言葉によってチーム一丸となり優勝に向かい各選手は頑張った。ある言葉が目的に向かって一丸にさせる力があるということだ。
2010年、NPBの基にセリーグとパリーグの審判部が統合した。
両リーグの審判員の体質は違っていた。セリーグは謹厳実直な島秀之助の指導のもと真面目な体質。一方、パリーグは二出川延明の指導のもと自由奔放な体質。
この体質の違う審判員が2011年からセリーグの試合をパリーグの審判員が担当したり、逆にパリーグの試合をセリーグの審判員が担当したりすることになった。
この体質の違う審判員を一体化するためにはどうしたらいいか?
今まで2ストライク3ボールとコールしていたのをメジャーリーグと同じように3ボール2ストライクとコールすることにした。この「言葉」の入れ替えで両リーグの気持ちを一体化しようと審判員全員が賛同した。
これがカウントのコールが3ボール2ストライクとなった理由だ。
審判員が一丸となるためにコール「言葉」の順を変えた。
知っていましたか。