1点先行された9回裏、無死走者一・二塁、村上選手の場面で何を見たか?
・外野手の守備位置を見る。
二塁走者の本塁生還を阻止する前進守備か?
本塁生還同点OKの中間守備か?
一塁走者の本塁生還さよなら負けを防ぐ後退守備か?
・打者はどんなタイプか?
長距離打者か?
中距離打者か?
短距離打者か?
・内野手の守備位置は?
併殺態勢守備か?
犠打阻止態勢守備か?
・審判員は?
球審はステイ。
左中間打球はレフト外審。
右中間打球はライト外審。
一塁・二塁・三塁ベースの触塁確認は各塁の塁審。
・走者は?
外野飛球の場合、二塁走者はセオリーでは二塁ベースリタッチ。
2023年3月21日、WBC日本対メキシコ、9回裏、日本は対メキシコに4-5、1点先行されて無死走者一・二塁のチャンスを迎えた。
打者は長距離打者の村上選手。外野手は本塁生還同点OKの中間守備をとった。
内野は犠打なしと併殺態勢守備をとった。
村上選手の打球は中堅手の頭を超える大飛球。
二塁走者大谷選手は打球方向を確認しながら二塁ベース方向に一歩リタッチ走塁をする。
だが、中堅手の頭を超えると判断、本塁に向かって走り出す。
一塁走者周東選手は打球を見て中堅手の頭を超えると直ちに判断し、躊躇なく二塁に向かっては走る。二塁走者大谷選手は打球方向を確認するために中堅方向に体の正面を向けている。一塁走者周東選手が二塁ベースに向かっているのが見えない。
二人の距離が近くなる。追い越したら周東選手アウト。
三塁ベンチから日本選手がさよならの歓喜で飛び出して来た。大谷、周東選手に触れたら援助で走者アウト。
メキシコ遊撃手の本塁送球に触れたら守備妨害になる。
周東選手が本塁生還後に球審がユックリ両手を水平に広げた。
テレビ見ながら事前に想像し、実際のプレイ確認したさよなら劇だった。
因みに村上選手は二塁ベースを踏んでいるので記録はサヨナラ二塁打になる。