最後の詰めを決めるのは余裕の気持ち!
セールスで商品を説明する。お客様は納得してくれる。後は、印鑑を押して貰う。これで成約できる。と、思って心の内で万歳をしている。ところが、お客様はしばらく沈黙。『チョット主人に相談してみるわ』。最後の詰めが決まらない。
野球なんかでも最後の詰めが決まらない試合がある。 3点リードで9回表。抑えの投手が登場。連続三振をとりアウト1つで勝利。ところが、詰めの弱い投手はこんな場面で四球、四球を続け挙句の果てに本塁打一発で同点という悪夢を見ることになる。詰めが弱い。
詰めが弱い選手には共通した心理がある。相手の気持ちを読めず、自分が余裕を失い。自分を追い込んでしまう。9回裏、2アウトまで追い込んだ。敵は追い込まれている。自分の方が圧倒的に有利。なのに、なぜ四球を出すのか?
次打者にホームランを打たれても1点差ではないか。常に相手が不利で、自分が有利だとプラス思考をすれば余裕を持って対処できるのに。敵は不利であると思い込む。自分の方に余裕があると思い込む。その気持ちを強く持ち続けることで、詰めに強くなることができるのでは。
ある営業マンの言葉こんな言葉を聞いたことがある。『印鑑を押す最後の沈黙の時に、穏やかな笑みをお客様の目に見せます。私のゆったりした気持ちを察して、安心するみたいです。しばらくすると印鑑を押します。詰めの場面はジタバタしないこと。ジタバタすると相手が不安に思うから』。
余裕をもった気持ちで対処する。それが、詰めのコツではないか。