白井一行球審と佐々木投手の件について

2022年4月25日、ヤクルト対阪神戦で3本の本塁打があった。

阪神佐藤、中野、小幡選手が放った。 球審山本貴則はこの3選手が本塁ベースを踏んでから捕手にニューボールを手渡した。

 

山本貴則審判員が神宮球場で球審をするときにこの行為をきちんとしたことを私は確認するのが楽しみだ。恐らく球場でこの行為を確認し、喜んでいるのは私だけであろう。ヤクルトファンにとってはどうでも良いことだ(実は私は65年間のスワローズファンだが)。

 

この球審の行為を山本貴則球審は何に則ってしたのか?

「公認野球規則」 4.01(e)(3) 投手がボールの交換を求めた場合 【原注】球審は、………打者がプレイングフィールドの外へ本塁打を打ったときは、その打者が本塁を踏み終わるまでは球審は、新しいボールを投手または捕手に手渡してはならない。

 

そもそも審判員とは何か? 

私の定義は『公認野球規則』の執行者。それが審判員である。審判員のすべての判定行為は『公認野球規則』に則っているのである。それは裁判官が法律に則って法の執行をするのと同じである。

山本貴則球審は「公認野球規則」 4.01(e)(3)」を執行したのである。

 

では、白井一行審判員は『公認野球規則』の何に則って所謂あの行為をしたのか?

『公認野球規則』8.02『審判員の裁定』に則ってした。

①『審判員の裁定』(a)の内容 打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいはランナーがアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるからプレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーがその裁定に対して異議を唱えることは許されない。

 

②『審判員の裁定』「原注」の内容

ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば試合から除かれる。

 

2009年8月27日、広島対ヤクルト戦で広島打者マクレーン選手が空振判定に猛抗議したので球審牧田匡平はマクレーン選手を退場処分した。それを見た広島監督ブラウンはベンチから球審牧田匡平に向かって抗議に向かった。その瞬間牧田匡平球審『審判員の裁定』(a)と「原注」を執行した。

ブラウン監督に退場を宣告した。両人は退場。これは上記野球規則の明確な適用だった。

 

白井一行球審は『審判員の裁定』(a)と『審判員の裁定』「原注」を執行しただけに過ぎない。だから白井一行球審は何もコメントする必要はない。公認野球規則に則って執行しただけだから。

 

但し、佐々木投手の「あの行為」が裁定に対して異議を唱えることは許されない行為だったのか?

守備位置(この場合はマンウドから)離れたり、……もし宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートした行為だったのか? 

それを判断することについてその場で警告するのではなくしかるとときに、しかる場所ですれば問題にならなかったのではないか。