セリーグの8番打者は微妙な役割を担う打順。
セリーグの8番打者はいろいろな状況に応じて何をするのがチームに役に立つかを考え、実行する打順。それをすることでどんなタイプの選手かを判断できる材料になる。
●セリーグの8番打者はとても重要な順番
8番は多くの場合打率の低い打者あるいは捕手が座る定席。チームからもあまり期待されていないけど、8番打者は微妙で難しい打順。8番打者が打席に立ったとき、状況を見て、この8番打者は、どんなタイプなのか判断する格好の材料になる。
①二死走者なしで打席に立ったら
どうにか出塁して、9番打者の投手まで回してチェンジにするのが仕事になる。出塁すれば打順が投手に回る。投手は多くの場合、アウトになるから次回は一番打者から始めるようになる。二死走者なしでは何とか出塁する役割を担っている。
もし、アウトになったら、次回は投手から始まるので、相手チームに最初から1アウトを与えたようなもの。だから何としても出塁する。それと長打狙いをしてもよい。
②二死で走者が得点圏にいる場合に打席に立ったら
二死で走者が得点圏にいるなら次打者が投手だからタイムリーを打たねばならない。でも、相手投手は四球でも良いとボール気味の球を投げる。得点差がない試合なら敬遠四球をするかも。打つか、打たぬか迷う場面です。四球になれば次打者は投手だから得点を挙げる可能性は低くなる。
もし、打ってアウトになればチャンスに弱い打者とレッテルを貼られる。
③無死あるいは一死で、先頭打者で打席に立ったら
何としても出塁して、投手に犠打を成功してもらって、得点圏に進塁することが仕事になる。得点圏に行けば、一番打者に回る。得点が入る可能性が高くなる。
と言う訳で、8番打者は、微妙な立場の打順なのだ。