プレイ以外の球場での楽しみ
神宮球場に野球を見に行く楽しみはあたりまえだが、選手のプレイを見ることだ。わたしはそれ以外の楽しみもある。
宮本慎也選手と畠山和洋選手がまだ現役の頃に試合前のシートノックが始まる前に二選手とつば九郎が面白いプレイをした。 三塁守備についた宮本選手、畠山選手は一塁ベースを本塁に見立てて捕手の恰好をする。その後ろに球審の構えをするつば九郎。
宮本選手は畠山捕手に目がけて山なりの送球をする。見事に畠山選手はファーストミットでストライク捕球する。するとつば九郎が球審をまねて右手を挙げてストライクジェスチャーをする。
これを何度か繰り返してから最後に宮本選手は山なりでなく普通の送球をする。これがドンピシャリストライク送球。すると、つば九郎は球審敷田直人の真似をして卍ジェスチャーで締める。
宮本選手の見事なコントロール送球、畠山選手の捕手捕球ジェスチャー、そしてつば九郎のユーモアあふれる演技。これを見ているだけで楽しかった。
楽しみはこれ以外にもシートノックの準備前のキャッチボールもお目当てだ。誰と誰が組んでキャッチボールをするかを見るのが楽しい。
山田哲人選手は必ず村上宗隆選手と組んでキャッチボールしていた。川端慎悟選手は中村悠平選手、外人選手のオスナはサンタナ選手、古賀優大選手は嶋基宏選手、青木宣親選手は塩見泰隆選手。
キャッチボールをするからにはきっと仲が良いだろうなんて勝手に推察しながら見ていっる。これも球場に行った時のプレイ以外の楽しみの一つであった。
さあ、試合がはじまる。選手が各守備位置に着く。すると山田哲人選手は必ず三塁審判、二塁審判、一塁審判、相手チームの三塁コーチ、一塁コーチに帽子を取って深々と挨拶をする。
昔、選手と審判員、相手チームの選手と挨拶するなど礼儀を見たことない。
プロ野球選手、審判員の気持ちも変わってきたのかなと思いながらこんな情景を見ている。