わざと捕球せずに併殺を成立させた坂本茂遊撃手の頭脳プレイ
中日高橋二塁手が直飛ボールをグラブにいったん触れて落球したから故意落球と判定されたのに対し、読売坂本選手は打者走者の緩慢プレイをついて飛球を捕球せずに併殺打にした。
2017年3月31日読売対中日1回線(東京ドーム)4回表中日無死走者ゲレーロ一塁で中日ビシエド選手が二塁ベース後ろに飛球を打った。
ビシエド選手は凡飛球だったので坂本遊撃手が捕球するとあきらめ一塁に全力疾走しなかった。一塁走者のゲレーロも当然二塁に走らない。
これを見た坂本遊撃手は飛球をわざと捕球せずにワンバンドでさせて中井二塁手に送球しゲレーロを封殺、中井二塁手は阿部一塁手に送球して6-4-3の併殺を成立させた。
実に見事なトリックプレイだった。
このときの二塁塁審は笠原昌春、一塁塁審は川口亘太。
このプレイは飛球をグラブにいったん触れることをしないかったから野球規則5.09a(12)0「アウトまたは1アウトで、走者一塁、一・二塁、一・三塁または一・二・三塁のとき、内野手がフェアの飛球またはライナーを故意に落とした場合、ボールデッドとなって、走者の進塁は認められない。」に該当しない。
坂本遊撃手の周囲を見た頭脳プレイだった。