プロ野球たった一人の新人サヨナラランニング本塁打
牧野茂といえば野球ファンなら川上監督のV9を支えた名参謀として活躍したコーチとして記憶に残る人物だ。
選手としての牧野茂は遊撃手として1951年に中日ドラゴンズに入団して通算8年しか活躍しなかった。選手より名コーチとして野球界に実績を残した人といえる。
その牧野茂がプロ野球史上たった一人の記録を保持している。
1952年新人選手の牧野選手は9月4日中日対大洋19回戦(刈谷市営球場)10回裏1対1同点で大洋清水投手から右中間に放った飛球がサヨナラランニング本塁打となったのだ。
右中間、左中間が広い刈谷市営球場だから記録したランニング本塁打といえる。
日本プロ野球史上サヨナラランニング本塁打4度しかないが新人牧野選手のサヨナラランニング本塁打はプロ野球史上牧野選手一人しかいない。
このときの審判は3人制だから一塁塁審の筒井修が打球を追ったなら武井正清球審が一塁触塁を確認し、金政卯一三塁塁審が二塁と三塁の触塁を確認して武井正清球審が本塁生還を確認したのかな……。
この年牧野選手は2本塁打しか放っていないからその内の1本がプロ野球史上たった一度の記録なのだ。因みに勝利投手は杉下茂。