野球観戦中のボールによるケガを補償した小冊子『ファン手帳』

今夜は“ファン手帳と補償”についての”「だからどうなの話し」。

父親に野球場に連れて行かれたときに、必ず言われたことがある。「ボールから目を離すな」と。

ボールは直径約7センチの石だといえる。これが飛んでくるのだから当たったら大けがするし骨折するかもしれない。況や頭に当たったら死ぬかもしれない。観客が失明したケースもあった。

それくらいボールは怖いのに、観客席で移動中のお客がボールを見ていないのをたびたび見る。

昭和50年代に野球場で『ファン手帳』という小冊子が販売されていた。プロ野球選手の紹介、成績などが載っていた。

その『ファン手帳』購入者には自動的に傷害保険が付保されていて野球観戦中に打球によって傷害を受けられたら1日あたり400円の医療保険金、後遺障害が生じたときに、例えば一眼を失明したときは240,000円、死亡したときは最高400,000円が受け取れるようになっていた。

現在、『ファン手帳』のように野球観戦中にボールによるケガのみ対象にした保険はない。

最近のお客はボールの怖さを知らない。子供時代に野球をやっていてボールに当たった痛さを体験していないからファールボールを見ない、ファールボールを素手で捕るのだろう。

大ケガのもとだといつもひやひやして見ている。

野球観戦中のケガを補償する昭和50年代に野球場で『ファン手帳』のようなものが必要なのではと思うのだが……。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。