統一球の基本の基⑤ プロ野球の使用球の検査プロセスについて

今夜は“統一球の基本の基⑤ ボールの検査プロセスについて”の「だからどうなの話し」。

2010以前はプロ野球の使用球は、製造・販売業者が複数あった。各製造・販売業者は、コミッショナーが指定した反発係数の範囲内に収まるように製作していた。

コミッショナーは各製造・販売業者が指定とおりのボールを製作しているかを検査した。その結果をもとにコミッショナーはボールに認証印を表示した。

各製造・販売業者は、そのボールを各球団に販売・納品していた。

2011年以降はミズノ一社が製造・販売業者になった。コミッショナーはミズノ一社の製作したボールを抽出して検査をすればよくなった。

検査は簡素化した。

各球団もミズノ一社からボールを購入するようになった。

ボールの検査はどのようにするのか? 

検査方法は、2011年の「プロ野球試合使用球に関する規則」に具体的プロセスが記されている。 簡単に記しておく。

・検査は野球規則委員と審判員が立ち会う。

・場所は日本野球機構事務局内か野球規則委員が指定した場所になる。

・野球規則委員が検査日を決める。審判員に検査ボールの抽出指示を行う。

・審判員はボールを抽出し、署名し、野球規則委員の指定した場所に送る。

・抽出されたボールを野球規則委員もしくは審判員の立ち会いのもとに目視検査する。

・野球規則委員もしくは審判員立ち会いで日本車輛検査協会の反発係数測定器で測定する。

・野球規則委員はその結果をコミッショナーに報告する。

以上がボールの検査プロセスだ(この稿続く)。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。