統一球の基本の基② プロ野球の使用球を製造した業者は?

今夜は“統一球の基本の基②に ボールの製造業者と販売業者について”の「だからどうなの話し」。

1994年のセントラル・リーグとパシフィック・リーグの『アグリーメント』にボールの製造業者が載っている。

これらの業者は『プロ野球の試合使用球の公認に関する規則』によって公認されたメーカーである。つまりコミッショナーが承認した業者ということになる。

その業者は、株式会社アシックス、株式会社久保田運動具店、株式会社サンアップ、ゼットクリエイト株式会社、株式会社玉沢スポーツ、那須スポーツ、松勘工業株式会社、美津濃株式会社である。

これらの業者は『プロ野球使用球の公認に関する規則』(①ボールの芯の素材、②ボールの縫い目幅、縫い目数、③ボールの周囲、④ボールの重さ、⑤反発係数)の製造基準に合ったボールを製造してコミッショナーの合格証を表示させてもらえる。そして、そのボールがリーグ戦、日本シリーズに使われるのだ。

ただし、どの製造業者のボールを使うかは球団が決める。

例えばセントラル・リーグでは、読売巨人:玉沢・サンアップ・美津濃。阪神:那須・久保田。中日:玉沢・サンアップ。ヤクルト:サンアップ・松勘。横浜:玉沢・サンアップ。広島:那須・サンアップ。

各製造業者は製造基準の範囲内でそれぞれコミッショナー公認球を製造し球団に納品していた。

これが統一球の生まれるまでの使用球だったのだ。続く。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。