議決機能を怠った実行委員会。情けない。
今夜は“野球コラム”の「だからどうなの話し」。
統一球の“微調整事件”から気づいた事、疑問に思った事を書く。今日は統一球の“微調整”と実行委員会について。
日本野球機構(NPB)が、今季から統一球を極秘裏に飛びやすく変更していた問題で6月14日12球団代表者会議が行われた。
会議を終えた各球団の代表者からは、一様に反省の言葉が並んだ。最大の反省点は、ボール変更の判断をNPBに一任したにもかかわらず、その後に確認を怠ったことにあった。
14日に集まった12球団の代表者は野球協約の実行委員会を構成する代表者だろう。
野球協約では「実行員会」は各球団の代表者で構成されている。そして、実行委員会は、日本野球機構(NPB)のオーナー会議と並ぶ議決機関である。
議決する内容は「野球協約第3章 実行員会 第12条 (権限・審議事項) 1 実行委員会において審議すべき事項は以下のとおりとする。(1) この協約及びこの組織の内部規程の制定、改正及び廃止に関すること、……」とある。
ボール変更は内部規程の制定、改正に該当すると思う。なのに実行員会を開催しないし、審議もしていな。統一球の“微調整事件”は実行員会が機能してなかったことを証明したようなものだ。
なぜこんなことが起こるのか?
選手にとって統一球の“微調整”は生活にかかわる。球団代表にとっては生活にかかわらない。その温度差の違いが実行員会の怠慢につながったのだと思う。
まあ、球団代表者は多くは親会社から来た人だから野球の素人が多いといわれている。選手の危機感などはわからない。そのことを表した事件だったと思う。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。