1イニング連続5安打で無得点。こんな展開ってあるんだ!
野球殿堂博物館でスポーツ報知新聞から審判員のデータを入力していた。ビックリ試合があった。その試合は昭和38年8月14日、近鉄対阪急19回戦(日生球場)。
1回表、阪急は一番打者から五番打者まで連続安打して無得点だったのだ。ヘエー、こんなことがあるんだ。
ということで、その展開は?
一番バルボン選手は右前安打。盗塁失敗で一死。
二番岡島選手は中前安打一死走者一塁。
三番戸口選手は左前安打、一塁走者岡島選手は三塁を突いてアウト二死。走者は一塁。
四番中田選手は中前安打。これで二死走者一・二塁になった。
そして、五番早瀬選手は中前安打した。二塁走者戸口選手は本塁を突く。ところがアウト。
これで3アウトチェンジ。
記事によるとスタンドの観衆は大笑いとか。
このときの審判員は球審砂川、一塁塁審角田、二塁塁審小松、三塁塁審小島、レフト外審中川透、ライト外審平古場。この6審判員にとっては結果として記憶に残る試合であったはずだ。何しろニリーグ制で初めての出来事。
バルボン選手の二盗失敗をジャッジした二塁塁審小松、
岡島選手の三塁突入をアウトジャッジした三塁塁審小島。
そして、二塁走者戸口選手の本塁突入をアウトにした球審砂川。
封殺アウトはなし、すべてタッグアウト。きっと審判員のアウトコールのアクションはかっこよかっただろう。力が入ったことだろう。審判員マニアとして目に浮かぶ。
こんな試合、生きているうちに見てみたい。しかも、一回表、贔屓チームが無安打で1点入れ、その裏に敵チームが5安打して無得点。そのまま両チーム無安打で試合終了。
そんな漫画みたいな勝ち試合を見てみたい。
というわけで、今回もだからどうなの話し。