「併殺打ではないダブルプレー」

2024年08月15日、オリックス-楽天戦で「併殺打ではないダブルプレー」が発生した。

6回裏オリックスの攻撃、一死走者一塁、打者森選手は左中間のフェンスに当たりそうな大飛球を放った。楽天の中堅手辰己選手はジャンプし捕球しようとしたが、三塁塁審福家英登はフェンスに打球が当たってからの捕球と判定しセーフのジェスチャーをした。ただ一塁走者のオリックス池田選手はこの三塁塁審のセーフジェスチャーを見落とし(直接捕球か否かは選手が決めるのではなく審判員が決めるのだ)。一塁走者は辰巳選手が直接捕球したと勘違いして一塁方向に戻った。

その時、打者走者の森選手は二塁に向かって一塁走者を追い越す形になってしまった。結果、先行走者追い越しでアウト。

楽天の中堅手辰己選手からの送球が楽天鈴木一塁手に渡り、池田は一、二塁間の挟殺プレーでアウトとコールされた。

あ!これはプロ野球史上2度目のレフトゴロ併殺と思ったが、残念なことに外野手の関わった「併殺打ではないダブルプレー」だった。

「外野手の係わった併殺」は2018年5月27日、阪神対読売戦、一死満塁で読売長野選手の左翼飛球を阪神左翼手中谷選手が落球し、三塁に送球(二塁走者アウト)に続き二塁に送球(一塁走者アウト)されてプロ野球史上初記録の「レフトゴロ併殺」が成立した。

それに対し今回の記録は「併殺打ではないダブルプレー」とのこと。

因みに、私は無死or一死走者一塁で打者が左翼方面に飛球を打った場合に左翼手or中堅手の捕球を判定するのは三塁塁審だから必ず見るようにしている。オリックス池田選手は三塁塁審を見てなかったのだろうか? 

ならばボーンヘッドと言われても仕方ない。