球場では見えなかったワンバウンドかノーバウンドかの記憶。
私は神宮野球場で試合を見るときは最上段席にしています。
これには理由があります。
審判員のメカニクスを確認するために。スコアを記載する際に選手間の連携プレイを確認するために。
2001年8月16日対横浜戦、得点0-0の同点、延長12回表横浜の攻撃、一死、石井琢朗が三塁走者。
打者佐伯選手がレフトに直飛を放ちます。
ラミレス左翼手がワンバウンドかノーバウンドかで捕球した微妙でした。
ノーバンド捕球判定をしたのが二塁塁審の渡田均審判員でした。
横浜森監督がベンチからすぐに飛び出し、「ワンバウンドだ」と猛抗議したそうです。
一塁側最上段席でスコアを付けながら見ていた私にとってワンバウンドかノーバウンドは遠くてわかりませんでした。
ところがテレビ放映では何度もこのプレイを流していたのですね。
球場にいる私はいまと違ってSMSがなかったからワンバウンドかノーバウンドの判定は蚊帳の外でした。
球場にいる私を含めた観客は、判定に関する抗議時間が長くてイライラしたことが記憶に残っています。
なぜイライラするかというと、抗議の詳細な内容がわからないからです。
この試合で森監督が初めて退場処分になった試合でした。
帰宅後、プロ野球ニュースを見るとワンバウンド捕球でした。
この後、横浜は連盟に抗議しました。
翌日、判定した二塁塁審渡田均審判員に対し、10日間の休養を命じる異例の処分がありました。
現在のように「リクエスト制度」があれば長時間の抗議、監督退場、審判員の処分はなかったはずです。
その意味で「リクエスト制度」は、今から思うと監督、選手、審判員を守る良い制度です。
今日の渡田均審判員のメモリアル試合、日本シリーズとオールスターデータです。