『昭和残侠伝 死んで貰います』。やっぱさびしいな
しばらくお休みしていたら、友人から最近HPが書かれてないと連絡。ちょっと本業の仕事の原稿書きが忙しくて手が回らなかった。頭のアンテナも野球から離れてしまっている。
でも、原稿書きの傍ら高倉健の映画は見ましたよ。『昭和残侠伝 死んで貰います』泣けたな。
喜楽の二代目を継ぐべき花田秀次郎(高倉健)が喜楽で悪役駒井組組長(諸角啓二郎)に手をあげた。それをたしなめ折檻した風間重吉(池部良)が花田秀次郎に涙ながらに詫びる場面。
歌舞伎『勧進帳』の義経、弁慶の場面を思い出して泣いてしまった。
もちろんラスト場面の花田秀次郎と風間重吉の男と男の殴りこみ前のセリフ。ここも当然泣いたよ。
それと懐かしかったことは辰巳芸者を演じた三島ゆり子、八代万智子の若き姿。今はもうおばちゃんだろうな。もちろん藤純子は良かった。
花田秀次郎を見送る場面での「止めやしません、だけど死なないでください。何年でも待っています。今度は、お願い、あたいあだけの義理に情けに生きて欲しい」。まあ、こんなセリフ、現実の女性は絶対吐かないだろうな。男の儚い夢の女の姿かな。
映画を見ながら、出てくる俳優が、あの人が、この人も、みんな西方浄土に逝ってしまったなとため息。
高倉健、池部良、観音熊を演じた山本麟一、秀次郎の父親を演じた花田清吉の加藤嘉、その後妻を演じた荒木道子、寺田組の組長を演じた中村竹弥、花田秀次郎の舎弟坂井を演じた長門裕之。みんな逝ってしまったな。さびしいこった。1970年制作公開だから45年も経っているだもな。私だって当時は22歳。まあ、仕方ないか。現在、元気なのは冨司純子、津川雅彦。そうだ、敵役駒井組長の諸角啓二郎さんはどうしているのかな。消息を知っている方教えて。
というわけで、今夜はぐち話し。