待っていました。ついにやってきました。 NHKさんありがとう。
くだけてきたなNHKさん。なんと、2月9日NHKBSで『網走番外地』、翌10日『緋牡丹博徒 花札勝負』、16日『昭和残侠伝 死んで貰います』が放映されることになった。
やっぱ私にとっての高倉健は『網走番外地』『昭和残侠伝』『日本侠客伝』3シリーズだよね。
『網走番外地』の第一作は、シドニー・ポアチエ、トニー・カーティス共演の『手錠のまゝの脱獄』をぱくった上出来の作品だ。高倉健と南原宏治が雪の中を手錠がつながったまま脱走する場面は緊迫感に満ちている。
10日『緋牡丹博徒 花札勝負』は藤純子が熊本生まれの女侠客矢野竜子を演じる女任侠映画。この作品では高倉健は矢野竜子を最後に助太刀する役で出演している。
この映画の泣ける場面は雪が降る道で矢野竜子が流れ者の高倉健演じる花岡が語る雪深い北陸の地の情景を聞くシーンだ。
最後の『昭和残侠伝 死んで貰います』。これは私にとって高倉健の最高傑作だ。
監督はマキノ雅弘。チョイ役で甥っ子津川雅彦、長門裕之が共演している。それに子役で真田広之が出演している(高倉健の作った伊達巻を食べるシーン)。さすが深川の辰巳芸者の粋なセリフと姿をマキノ雅弘は演出している。
そして、何といっても高倉健(花田秀次郎)と池部良(風間重吉)の殴りこみシーンのセリフが素晴らしい。これは過去にこのHPに書いた。
最後に、敵役を演じる諸角啓二郎さん。この役者さんは小津安二郎監督の『東京物語』『お早よう』で警官役を演じている。それが東映に移ったら悪役。そんなことを思い出してみると何とも懐かしさを感じた。
皆様、見てね。感想待ってます。
そんなことで今日は野球の話しではありません。
ついでにもう一言。昨年、手術で腹を25センチ切った。寒くなると傷跡が痛む。高倉健演じる花田秀次郎は背なに彫ってある唐獅子牡丹が敵役に切られても2ヵ月後に傷跡はなくなり、また、敵役を倒す。あのころの高倉健は強いなと思うこのごろです。
でも、もう、高倉健は西国の彼方に逝ってしまったのですね。悲しい。残念。