NPB審判スクール報告③ オブストラクション

今夜は“オブストラクションについての”「だからどうなの話し」。

一死走者二塁、打者の打球は右翼ライン際に飛んだ。二塁走者は三塁ベースに向かった。三塁手が走路に立っていたので接触転倒した。これがオブストラクション実技訓練のある状況設定(実際はこれ以外にも様々な設定をした)。

審判員は二人制。塁審は投手と二塁ベースの中間点で遊撃手の前に位置し、球審は本塁ステイ。塁審は右翼ライン際の打球がフェアーかファールかを判定する。それと打者走者の一塁触塁を確認する。そのために一塁側に向かった。

球審は二塁走者の三塁触塁を確認する。この動きを塁審と球審が声を出しながら確認する。

三塁手のオブストラクションに対し球審がすぐさま「オブストラクション」を宣告。プレーはそのまま継続。

右翼際の打球は安打となり打者走者は二塁へ向かった。

二塁走者は転倒後に本塁に向かった。右翼手の本塁送球。二塁走者は本塁でアウト。この一連のプレーが終了した。

球審は二塁走者の本塁アウトを抹消。三塁手の「オブストラクション」がなければ本塁生還できたと処置した。これはオブストラクションb項の判定。

そのために一つの状況を設定して訓練していた。

塁審と球審がお互いの動きを声で伝えあう。オブストラクションルールに従って判定アクションをする。それでルールに従った試合運営ができる。このことを体で理解する。

それが審判スクールの目的なのだと、見物しながら私は納得していた。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。