ビデオ判定がすすむと野球はつまらなくなる

今夜は“ビデオ判定についての”「だからどうなの話し」。

本塁打のビデオ判定に続きフェンス際の飛球もビデオ判定することになった。

映像は現実を正確に写す。だから正しい。これがビデオ判定を進める動機だろう。

だが、ボールを捕球する瞬間は一瞬だ。その一瞬をいろいろな角度から撮影する。となると角度によってフェンスに当たっている。いや直接捕球した。どっちとも見える映像が出てくると思う。

本塁打のビデオ判定でも撮影角度によってファールに見えたり、フェアーに見えたりする。そんなことはいままで何度もあった。ビデオ判定は正確だと必ずしも云えないと思う。

審判員が目で見たことを判定の根拠にする。その前提でプレーを進める。それが本来の野球だ。

人間がやることだから間違いはある。それを認めて野球を楽しむ。そういうおおらかな気持ちが必要なのだ。

ただし、ほんとうにビデオを使うならNPBが全球場にあらゆる方向に撮影機材を設置する。そして映像を集中管理する場所を別に設ける。そこでは審判員でなく判定専門員が判定をする。

それだけのことをすれば信頼性が増す。そうしないで中途半端にやれば必ずビデオ判定でもトラブルが生じると思う。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。