技と技が勝負するセーフティーバントとだまし打ちセーフティーバント
上の写真、三塁手はヤクルトの宮本慎也。言わずと知れたゴールデングラブの三塁手である。打者は昨年FAを行使してメジャーを目指した日本ハムの好打者、俊足の田中賢介選手である。
宮本選手の守備位置が左の写真と右の写真で違う。左は田中選手が2ストライクと追い込まれる前の守備位置である。右の写真は2ストライクと追い込まれた後の守備位置である。
左の写真はセーフティーバントを警戒して前進守備をしている。
右の写真は2ストライク後なのでセーフティーバントを失敗すれば三振になるからバントはしないと守備位置を後にしている。
前進守備でセーフティーバントをすれば技と技の正々堂々の勝負でマナー違犯とならない。
対して、2ストライクと追い込まれ三塁手が守備位置を後にしたときに、田中選手がセーフティーバントをすればだまし打ちしたとなる。マナー違犯である。
ところが、日本では、虚をついた頭脳作戦として誉められる(かつてジャイアンツの鈴木尚広選手が2ストライク後セーフティーバントして解説者が頭脳プレーと誉めていた)。
WBCで、一点を争う局面でこんなプレーをするとマナー違犯だと報復にあう可能性がある。
一点が勝負になる戦いになってもマナー違犯を犯さないでベースボールに則ったプレーをして真の勝利者になってもらいたい。