
二死走者一・三塁に重盗を仕掛けられた場合の戦術駆引き
野球場でこんなシーンを見たい。
同点、二死走者一・三塁、ボールカウント2ボール2ストライク。捕手はホームベースの前に立つ。重盗を仕掛けられた場合の対処を投手と内野手に伝えているのだ。
その対処にはいろいろある。捕手は
①二塁に送球するジェスチャーだけする。
②二塁に送球するが三塁走者が本盗を仕掛けてきたら二盗走者を無視して直ぐに本塁に返球しろ。
③三塁に送球するジェスチャーだけする。
④投手に送球する。
⑤投手は偽装本盗に対し一塁or二塁に送球する際にボークに気をつけろ。
⑥三塁走者が本盗をしてきたら私(捕手)はタッグするために本塁ベース前に出る。 等々、まだ他にも対処方法があるだろう……。
⑥は慌てた投手が投手板を外さずに捕手に送球するとボークになってしまうから気を付けろと注意喚起サイン。
野球公認規則6.01(g)「三塁走者が……盗塁によって、得点をしようと試みた場合、捕手……がボールを持たないで、本塁の上またはその前方に 出るか……したときには、投手にボークを課して、打者は……一塁が与えられる」。当然、ボークだから三塁走者も本塁生還で得点1となる。
だが、「【注4】投手が投手板を正規に外して、走者を刺そうとしたときには、捕手が本塁上または前方に出ることは、正規なプレイであって、打者がこの送球を打てば、かえって打者は守備妨害として処置される」。
同点、二死走者一・三塁、ボールカウント2ボール2ストライクになると球場にいる私は捕手のサインの意味をいろいろ考えてしまう。
その中で、一つでも当たるととても嬉しくなる。
私はこんなシーンを球場で見られたらとても面白いのではないかと想像している。
出来るなら我が庭の神宮球場で見てみたいものだ。