本塁打はボールデッド&踏み忘れのルール

本塁打打者が本塁を踏む前に球審がニューボールを投手に渡していた。

ところで、もし本塁打打者が二塁ベースを踏まず本塁ベースを踏んでいなかったら。投手は二塁手に送球、二塁手は二塁ベースを踏む。アピールプレイだ。

 

本塁打打者はアウトになるか? ならない。なぜなら、審判が本塁打のジェスチャーをしたら自動的にボールデッド状態となるから。ボールデッドになるとプレーは停止している。

 

例えば、本塁打打者が走れなくなったら代走に替えられる。なぜならボールデッド状態だから。1991年6月18日中日対大洋戦で中日彦野選手がサヨナラ本塁打した。一塁ベースを回ったところで肉離れ、山口選手が代走で試合終了。プレイ中の選手に代走は送れない。プレー停止のボールデッドだから代走を送れたのだ。

 

他にもサヨナラ本塁打で三塁コーチが嬉しさあまり本塁に向かう本塁打打者の背中を押し叩いた。プレイ中なら三塁コーチの走塁援助で本塁打打者はアウト。ボールデッドだからアウトにならない。

 

但し、踏み忘れで本塁打がアウトになった試合はある。2006年6月11日ロッテ対巨人戦で二死一塁小関選手、打者李選手の打球はスタンドイン。本塁打だった。ところが、小関選手が三塁ベースを踏み忘れてた。小関選手はアウトになり李選手の本塁打は帳消しになった。

 

この時に小関選手をどのようにアウトになったのか? 

球審中村稔は李選手が本塁ベースを踏んだ後にロッテ里崎捕手にニューボールを渡した。球審は次打者が打席に立つと「プレイ」宣告。ボールデッド状態は終了。

そこでロッテ渡辺投手は三塁に送球。小関選手はベース踏み忘れでアウトになった。

 

もし小関選手が本塁ベースを踏む前にニューボールを捕手or投手渡していたとする。小関走者の踏み忘れに気づいて三塁送球しアピールしてもボールデッド中だから小関選手をアウトにできない。だから本塁打打者or走者がホームベースを踏む前に球審は捕手or投手にニューボールを渡してはならないのだ。