スカウトは仕入れ責任者
ドラフトとはNPB主催の「特殊技能商品」展示会だ。各球団は必要な「特殊技能商品」を見定めるためにスカウト網を張っている。スカウトとは球団の仕入れ責任者なのである。
ドラフトが始まる前にスカウトが事前に「特殊技能商品」を見定める大会がある。それが春の“選抜高等学校野球大会”と夏の“全国高等学校野球選手権大会”である。スカウトはこの大会で高校生「特殊技能商品」を見定める。また、社会人「特殊技能商品」を見定めるために夏の“都市対抗野球大会”や秋に行われる“社会人野球日本選手権大会”がある。
もちろん優秀なスカウトは、この2つの大会以外に、地方大会、大学野球を見て球団に必要な「特殊技能商品」を探しまくる。
カープの名スカウト木庭教は三村内野手、衣笠内野手、水沼捕手、池谷投手、金城投手をスカウトし、カープの黄金時代を作った。スカウトの目利き能力こそ強いチームづくりの第一歩なのである。