1イニング4奪三振を2人の投手でした唯一の試合は
1958年(昭和33年)から2015年(平成27年)までの日本野球機構の公式スコアシートを野球殿堂博物館で閲覧できるようになった。
そこで、プロ野球史上たったひとりの「Only Play」選手、初めての「First Play」を見つけて、そのプレイの内容をスコアシートで読み解いた報告をする。
1イニング4奪三振は1950年の2リーグ制以後24度ある。その内、23度は一人の投手が1イニングに4奪三振している。1度だけ2人の投手でした試合がある。
今回はその試合内容を報告しよう。
1996年8月17日中日対阪神19回戦(ナゴヤ球場)、4回表阪神の攻撃で中日野口茂樹&遠藤政隆の継投で1イニング4奪三振を記録した。
阪神4番マースは0b-2sからの3球目を空振三振。
5番桧山進次郎は2b-2sからの5球目を左翼席に本塁打した。
6番平尾博嗣も2b-1sからの4球目を左翼席に連続本塁打した。
7番高波文一は1b-2sからの4球目を空振三振。
8番山田勝彦は0b-2sからの3球目を空振三振するが野口茂樹の暴投で一塁に出塁する。
9番古溝克之は初球を二塁内野安打して二死走者一・二塁となる。
ここで中日は野口茂樹から遠藤政隆に交代する。1番和田豊は2b-2sからの7球目を空振三振。
これで1イニング4奪三振を記録した。