立浪和義、炭谷銀仁朗の開幕、高卒、初スタメンの打席記録は?

1958年(昭和33年)から2015年(平成27年)までの日本野球機構の公式スコアシートを野球殿堂博物館で閲覧できるようになった。

そこで、プロ野球史上たったひとりの「Only One」選手と初記録の「First Play」選手を見つけ、そのプレイの内容をスコアシートで読み解いた報告をする。

 

1950年以後プロ野球約54,000試合で高卒ルーキが開幕スタメンに名を列ねた選手はパリーグ10人、例えば、有名な選手では西鉄中西太、毎日榎本喜八、東映張本勲、近鉄矢ノ浦国満、東京山崎裕之など。

一方、セリーグでは、阪神並木輝男、読売王貞治、中日立浪和義の3人しかいない。

すでには合計13人しかいない内で2安打した大谷翔平と矢ノ浦国満の結果を報告した。

今日は現在見られるスコアで1安打した炭谷銀仁朗と立浪和義の打撃内容について報告する(西鉄中西太も1安打しているが現在スコアを見ることができないので報告できない)。

中日立浪和義は1988年4月8日中日対大洋(ナゴヤ球場)で高卒、開幕、初スタメンで出場する。

第1打席は1回2番でボールカウント1b-1sから二塁失策で出塁した。

第2打席は3回3b-2sから三振。

第3打席は6回1b-1sから右線二塁打(さすが歴代最多487二塁打記録保持者らしく初安打が二塁打)。4番打者落合博満の三遊間安打で本塁生還し初得点。

第4打席は2b-1sから一塁ゴロで倒れている。初二塁打を判定した二塁塁審は福井宏審判員だった。

炭谷銀仁朗は2006年3月25日西武対オリックス(インボイス球場)に2回8番打者で高卒、開幕、初スタメンは一死GG佐藤一塁走者で打席に立った。

ボールカウント1b-0sから6-4-3の併殺打を打ってしまった。

第2打席は5回これも遊撃ゴロでアウト。第3打席7回中堅安打、第4打席は二塁ゴロ。

高卒捕手で開幕初スタメンは大映谷本稔以来51年ぶりとなる高卒新人捕手の開幕戦スタメンデビューだった。

因みに炭谷捕手のキャッチングを真後ろから判定していた球審は川口亘太である。