開幕、初回、表の2~5球目を本塁打した打者は?
1958年(昭和33年)から2015年(平成27年)までの日本野球機構の公式スコアシートを野球殿堂博物館で閲覧できるようになった。
そこで、プロ野球史上たったひとりの「Only Play」選手、初めての「First Play」を見つけて、そのプレイの内容をスコアシートで読み解いた報告をする。
今回は開幕、初回、表、初球本塁打を調べていたら面白いことを発見したのでそれを記す。
以前、開幕、初回、表の本塁打は2リーグ以後2017年までの総本塁打97,401本のうちたった6本しかなかったと報告した。
その中でも開幕、初回、表、初球を本塁打したのは阪急衆樹資宏と読売高橋由伸の2人だけだった。
それでは残りの4人は開幕、初回、表、何球目を本塁打したのか?
4人は2球目、3球目、4球目、5球目を本塁打していたのだ。
開幕、初回、表、2球目の本塁打の打者は1992年4月5日近鉄対ダイエー戦で近鉄小野和義投手から1-0ストライク後に右中間席に本塁打した佐々木誠。
3球目の本塁打の打者は1971年4月10日読売対広島戦で読売渡辺秀武投手から1-1ストライク後に左翼線際に本塁打した広島三村敏之。
4球目の本塁打の打者は1955年4月6日大洋対阪神戦で大洋裕良投手から2-1ストライク後に右中間席本塁打した阪神金田正泰。
5球目の本塁打の打者は1973年4月14日阪急対近鉄戦で阪急足立光宏投手から2-2ストライク後に右翼席に本塁打した近鉄小川享。
2球目から5球目までそれぞれ1本の本塁打記録だったのが新発見だった。
因みに2球目から5球目までの本塁打生還を確認した球審は村越茶美雄、富澤宏哉、村田康一、久保山和夫審判員である。