書かれざるルール 大量得点差の盗塁

今夜は“大量得点差の盗塁についての”「だからどうなの話し」。

大量得点差で盗塁してはならない。この「暗黙の約束事」を破る選手はプロ失格だ。

大量得点差になると一塁手の守備位置に目を向けてみよう。一塁走者がいても一塁手はベースから離れている。投手の牽制球を受ける守備体勢をしていない。

大量得点差になれば勝敗は決まっている。守備側は得点を与えないように走者を増やさないこと。そこで、一塁手は走者なしの定位置に守備する。

そうなると、一塁手がベースに張りつかないから走者は広くリードをできる。投手も牽制球をしない。牽制をすればボークになる。

一塁走者は盗塁を企図しやすくなる。成功する確率が高くなる。こんな守備隊形なので、捕手は一塁走者が盗塁企図をしても、二塁にボールを投げない。

こういう状況では、盗塁をしないのは「書かれざるルール」なのだ。

ところがこのルールを破る選手がいる。これは、正々堂々としたプレイではない。卑怯なプロとして恥ずかしいプレーだ。メジャーでは必ず報復される。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。