想像力が欠如しているトップ。これが日本のプロ野球界なのだ
今夜は“統一球の基本の基⑧の“微調整事件”と想像力の欠如”の「だからどうなの話し」。
使用球の検証結果、2013年に統一球を規定の反発係数内に収めた。
問題は、そのことをひた隠しし、その上、ミズノに口封じをしたことだ。このことがなぜ問題なのか。
なぜなら、隠したことでいろいろな影響が生じたのだ。
例えば、ヤクルトの上田選手が初本塁打を打った。フェンスぎりぎりの本塁打だった。「去年のボールなら本塁打にならなかった」。ということで「偽本塁打」だと思われる。言われた選手の気持ちは良くない。
その他の影響として、選手とファンがケガする危険が増えたことだ。
心配していたことが起こった。7月17日、広島対中日戦で、広島の丸選手の打球が中日の大野投手の左側頭部に当たった。大野投手は広島市内の病院で検査を受けた結果、幸い意識ははっきりしており、骨に異常はなく打撲と診断された。これは打球速度が速くなったことで起こったのだ。反発係数を隠したことでこういうリスクが増え、それを知らないでいることのリスクを想像できなかったのだろうか。
最後に球場の観客にもケガするリスクが増えたのだ。ファールの球速は早くなった。以前なら飛んでこない観客席にもボールがくるようになった。それだけ観客がケガするリスクが増えたのだ。
以上のように反発係数内に収めたことを知らせないことで本塁打は「偽本塁打」といわれ、投手と観客はケガするリスクが増えた。
こういうことを想像できない人をプロ野球のトップに私たちは据えているのだ。実に悲しいことだ。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。