監督の仕事は腹をくくって責任をとることだ

 2013年3月30日、ヤクルト対阪神第2戦(神宮球場)、一回裏ヤクルトは一死走者一・二塁の併殺崩れで一点をとった。この一点を石川投手は好投し守り続けた。

そして、7回裏ヤクルトは追加点の好機を迎えた。一死走者満塁、打者はオープン戦からこの日まで無安打の川島選手。小川監督は代打を送らなかった。

川島選手は、一塁邪飛で二死。次打者石川投手にも代打を出さず、結果は三振で無得点に終わった。

この場面に対し野球評論家は「川島選手、石川投手に代打を出して積極的に得点をとるように局面を変えるのが作戦だ」と論評した。

それに対し小川監督は「7回二死満塁で石川選手に代打を送らなかったが、石川がいいピッチングをしてくれていた。ファームのときの経験で、私の勝手な野球観だけど、1対0で動くとゲームも動いてしまう。しかもスミ1で石川が守ってきた。1対0では心中するもの。代打を出すならその前に出しています」と、コメントした。

現場で指揮を執る監督の野球観を知って論評するのでなく単なる作戦から論評するなら素人の私でもできる。

この小川監督のコメントには「監督とは自分の体験をもとに腹をくくって責任をとることなのだ」という覚悟を感じた。簡単に試合を論評などするものではないと思った。

監督は人生を賭けているのだ。

というわけで、今回もだからどうなの話し。