統一球が“微調整”され出来高払の労働条件が変わった。では年俸も労働条件が変わったのか?
今夜は“野球コラム”の「だからどうなの話し」。
統一球の“微調整事件”から気づいた事、疑問に思った事を書く。今日は統一球の“微調整”による年俸と出来高払について。
選手会の嶋会長は「投手は昨年のボールに合わせ出来高払契約を交わしている。労働条件が変わった」「ボールが飛ばなかったシーズンを基準に出来高契約を結んでいる選手(投手)もいる。労働条件が変わってしまっている」。
この発言から出来高契約とは前年の実績をもとにした契約だと定義している。従って嶋会長が言うように統一球が“微調整”されたら出来高契約そのものが無効になる。
では、年俸はどうなのだろうか? 年俸も無効になるのか?
①年俸は前年の実績をもとに今年はこれだけ活躍するだろうと想定した先払方式で決める。
②年俸は前年の実績に対して今年払う後払方式で決める。
①なら労働条件が変わったのだから今年の年俸査定は“微調整”しなければならない。
②なら今年の年俸査定は“微調整”は必要ない。
嶋会長は出来高契約と統一球の“微調整”について触れているが、年俸と“微調整”について触れていない。それは年俸の定義がまだ明確でないからか? ならば、統一球の“微調整事件”で年俸の定義を明確にしたらと思うが……。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。